文・蒔田有美子 出水進也 辻 喜彦
写真・吉武哲信&晴美
日向の夏の風物詩「ひょっとこ踊り」が8月5日(土)に開催されました。
今回は、東京からの初参加体験レポートをお送りします。
「ひょっとこ踊り」(公式サイト)は、江戸末期~明治初頃に始められたと云われていますが、いつの頃から踊られていたのかはっきりしたことはわからないそうです。赤い法被に白い帯、白いフンドシをつけ、マメシボリの手ぬぐいをかぶった「キツネ」「オカメ」そして「ヒョットコ」が、笛、鐘、太鼓の軽快なリズムにのって、手、足、首と体全体を使って、街なかに用意された5つのステージを踊りまわっていくという、とてもユーモラスな伝統芸能です。
日向の夏祭りとなったこのイベントも、今回で23回目を迎え、年々参加者が増え、地元はもちろん遠くは北海道帯広市からも参加され、総勢1100人が踊る大イベントとなっています。普段は、静かな日向の街なかもこの夏のイベントで、前夜から大勢の参加者で盛り上がっています。
今回は、昨年から参加している日向駅連続立体交差事業の関係者で構成されている「日向連立連」チームに、日向市のご厚意で、東京から前日に打合せを兼ねて日向を訪れていた設計チーム(小野寺康都市設計事務所の緒方さん、内藤廣建築設計事務所の山田さん、ナグモデザイン事務所の蒔田さんと出水さん、そして辻の5人)が飛び入り参加させて戴くことになりました。
では、参戦レポートをお読みください。
まずは士気を高めるため?にバーベキュー大会!
早くも練習に熱の入るヤマダさん
見よこの勇姿?
「日向連立連チーム」は最多人数40名を送りこみ、全62チームのシンガリを務めました。
「日向ひょっとこ祭り」参戦記(その1)
文・蒔田 有美子
「どうやら女性はひょっとこ踊りができないらしい・・・」
南雲さんからそう告げられ、”小さな頃から一度は踊ってみたかった「ひょっとこ」をついに踊れる”と、楽しみにしていた私は、ややがっかりして日向市に向かいました。
ところが!!
和田さん達のご配慮で踊らせて貰える事になり、本当に参加しちゃいました!
参加するつもりではなかったので、心も身体も準備ができておらず、衣装を受け取った時は内心どうしようって感じでしたが、覚悟を決めてハッピに袖を通してしまえば、もうこっちのもの。お祭り気分ですよ。楽しまなきゃ損だぁって感じです。
最初は照れてたマキタさんも法被を羽織れば・・・粋な艶姿です
みんな衣装に着替え、本番直前に特別指導。
リズムをとるのが難しいです。
上等なお面も借りて、いざ出陣。今回は過去最高の1100人が参加ということで、会場には全国から踊り手が集結していました。中には女性の姿もちらほら・・・開始1時間前にほんの数分練習しただけのド素人のくせに、「彼女達には負けない!」なんて勝手にライバル心を抱いたりしてました。
午後6時、ついに開始の花火が上げられ”テンテテテン”とお囃子が始まり出発。前半は私の前にいた日向市の古谷さんの踊りを真似するのに必死で、かなり堅くなっていました。
段々慣れてくると素人なりのささやかなこだわりも生まれてきて、後半はとにかく手と脚と首を振って振って・・・多分凄く変な動きをしていたんだろうなと思います。(今思い出すとかなり恥ずかしいので、”祭りなんだから”と開き直る事にしています。)狭い路地では、そんなオーバーな動きのせいで後の方に何度も肘うちを喰らわせてしまい、御迷惑おかけしました。誰だったのかわからないのですが、この場をかりて、ごめんなさい。
しかし、お面の力は凄いですね。ちょっとしたトランス状態に入っちゃいますから。気付いたら自分の世界に入っていて、常に列についてゴール地点で待っていて下さった宮大の吉武先生の姿をとらえてやっと我に返る。ずっとそれを繰り返す感じでした。
一つ残念だったのは、同じ衣装にお面の状態の為、ギャラリーからは誰が誰だか分からなかったらしいのですが、一人フンドシ姿でなかった私は、すぐ”蒔田”だとばれてしまう為、少しだけ恥じらいが残っており、思いきり腰を振る事が出来ませんでした。次回はフンドシ姿に挑戦!?
そんなこんなで日頃の運動不足で、心配されていた酸欠状態も、脚がつる、という事もなく無事最後まで踊りきり、おいしいビールを頂く事ができました。
来年はキツネやってみる?なんて嬉しいお言葉まで頂き、乗り易い質の私はお嫁に行ける程度に来年も参加したいと早くも思っている次第です。
最後になりましたが、東京の素人集団を快く受け入れてくださった日向市の方々の懐の大きさに、(良い意味で)宮崎ってやっぱり変な所だなぁと思いつつ、心から感謝しております!本当に熱く楽しい一夜をありがとうございました!!
きっと来年は南雲さんも参戦することでしょう・・・ネ?
街なかには、5つのステージが用意されています。
1ステージが終わると汗びっしょり!
「日向ひょっとこ祭り」参戦記(その2)
文・出水 進也
祭り前日の食事の際に市役所の方に踊りのレクチャーを少しして頂いたものの、それ以外の知識は全く無いまま、「日向連立連チーム」の一員としてお祭りに参加させてもらいました。
ひょっとこ役の僕は、フンドシをしめて法被を羽織り、頭に豆絞りを巻き、お面をつけて準備万端。いざ開会セレモニーが始まったのですが、その中で保存会の方々が模範演技として踊りを披露して下さり、ようやく「ひょっとこ踊り」の実態を目の当たりにしたのでした。
先頭で狐が機敏におどり、狐に女性(オカメ)が付いて行ってしまう、その後を、嫁であるオカメを連れ去られたひょっとこが列をなして追いかける(なぜか腰を振りながら・・・)。
実に楽しそうでユーモアがあり、日本的な情緒があって・・・とてもかっこいい。ただただ見とれてしまいました。
「これは楽しそう!」と意気込んだものの、いざ踊ってみると、操り人形状態。
足と手と腰の動きを頭で考えながら動いてしまい、カチコチの動きになってしまいます。そこで改めてまわりの皆さんを見てみると何とも自由に楽しそうに踊っているのです。ある程度、踊りにきまりはあるようですが、それよりもリズムにのって、じつに楽しそうなのです。そこからは、あまり動きを気にすることなく楽しむことに専念することにしました。終盤になってようやく慣れ始めて、踊っていてどんどん楽しくなってきました。沿道の方々の顔も見れるようになり(最初は必死だったのでそんな余裕がなかったのです…)、祭り独特の活気ある楽しい雰囲気を満喫することができました。
日本の祭りは、やっぱり楽しい!
どなたかがおっしゃっていましたが、「祭りは参加するもの!」ということを実感しました。本当に参加してよかった!楽しかった!
最後に、この場を借りて、和田さんをはじめ、日向市役所の皆様に感謝申し上げます。この日向の雰囲気、チームワークがあるからこそ、みんなが集まってくるのでしょうし、素晴らしいまちをつくっていけるのだと思いました。
東京や他のまちでは感じることの出来ない空気を味わうことが出来て、感謝の気持ちでいっぱいですし、この雰囲気を味わったことがあるか、ないかでは、これからの自分の人生で大きな差があっただろうと感じています。
それくらい特別な経験だったと思っています。皆さんの笑顔がとても印象に残った2日間でした。
踊るほどにみんなリズムも合ってきて、体が自然と動きだします。
初体験のひょっとこ踊りレポート、いかがでしたか?
突然の参加にもかかわらず、我々を迎え入れてくださった「連立連」の皆様、そして日向市の黒木部長、市街地整備課・松田補佐、古谷係長、和田さん、松博さん、甲斐さん、浜本さん、康文さん、県・清田さん、大崎さん、永田課長、牧野さん、大坪さん、九鉄工業の皆様、その他大勢の皆様、本当にお疲れ様でした!
とても素晴らしい、熱く楽しい経験となりました。
来年は、小野寺さんや南雲さんたちにも是非とも参加してもらいましょう!!
本当にありがとうございました!!