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第4弾 日向市視察レポート(その2)

文・写真 阪野武郎(udc)
平成18年7月13日(木) 天候:晴れ

こんにちは。自分は今年度より日向の連立事業のお手伝いをさせて頂いている(財)都市づくりパブリックデザインセンターの阪野と言います。

今回は、三重県桑名市の職員さんとともに、日向市駅連立事業の視察に訪れました。桑名市では、日向と同様に鉄道による東西分断の問題を抱えており、現在は駅周辺地区の東西地域を結ぶ自由通路の整備を予定しております。連立事業と自由通路の違いはあるのですが、この駅開発を契機に、駅前広場を含めた周辺地区の最開発及び市全体へのまちづくり運動の波及を狙っている点など、多くの共通点があることから、先駆して開発が進んでいるこの日向を視察に訪れた次第です。


○まずは、日向市役所を訪問して、県及び市の担当の方から事業の経緯や今後の展望等を聞いてきました。その中で、一番関心があったのが、県や市及び鉄道事業者等の交通機関や市民等の関係者との調整業務についてでした。市職員の方によると「日向市は、昔からまちづくりの面では先行して進めてきた背景があり、事業の計画当初から県と良好な関係が築けていた。交通関係者との協議においても、県が中心となって進めてきてくれたことが大きい。」との事でした。また、「長期にわたるまちづくりに重要なことは、しっかりとしたコンセプト(目標)を持つこと。それがあれば、たとえ異動等で職員が代わっても、まちづくりの理念は引き継がれるので、目標を見失うことはない。」とのアドバイスも頂き、短い時間ではありましたが、大変貴重な話を聞くことが出来ました。

見学会写真1

○その後、駅舎工事の現場へ向かったのですが、まず驚かされたのが、工事の進捗です。自分が以前に来たとき(5月)は、まだ高架橋だけで、駅舎と呼べる部分は何もなかったのですが、今ではすっかり屋根で覆われており、見る人に新日向市駅のイメージをリアルサイズで発信するものとなっていました。到着して、早速現場ヤードを進んでいくのですが、駅舎にかかるエリアについては、高架橋の橋脚のスパン割りが広くとられており、橋脚自体も下部に膨らみをもたせたデザインになっているため、高架下利用空間の開放的で落ち着いた仕上がりが実感できます。

見学会写真2

その高架を潜って階段を上ると、まず目に飛び込んできたのが山の壮大な眺望でした。 その景色に見とれつつ、周りを見渡すと、杉の大屋根の迫力に圧倒されます。やはり実際にホームから見上げてみると、杉の存在感は見事なものがありますね。桑名市の職員は言いました。「これは日本の駅ではないね」と。自分も同感で、日向らしさを演出するために地場の杉材を利用しているのですが、そのデザインとスケールのおかげで、日本らしからぬ駅に仕上がっている印象を感じました。

しばらく見学した後、現場事務所に戻ると、実際に大屋根のジョイントに使用している鋳物を見せてもらいまいた。これは桑名産らしく、その話を聞いて、桑名市の方は喜んでいました。

見学会写真3


○日向市によりますと、最近このような現場視察の依頼が多いそうです。デザインはもちろんですが、この日向の官・民・企業の協働のまちづくりについても、類まれなものであるので、他の皆さんの関心が高いのも当然といえば当然ですね。市の方は大変かも知れませんが、是非多くの人に来てもらい、知ってもらいたいと思います。 最後に、宮崎県及び日向市の方には、貴重な時間を割いて頂き、大変感謝しております。ありがとうございました。

(余談)
日向から帰る際、東口から駅に向かったのですが、東口→歩道橋→西口→改札口→駅構内歩道橋→ホームの経路で電車にたどり着けました。早く便利になるといいですね。それから、町のいたるところで、ひょっとこ祭りのポスターを見かけました。町全体がひとつになって盛り上がれるものがあるのは、とても素晴らしいことと思います。そのエネルギーが、今のまちづくりにも活かされているのかも知れませんね。

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