第2弾・富高小学校課外授業 駅舎見学会
平成18年6月19日(月)晴天
「月刊ひゅうが」現場レポート第2弾は、日向市ふれあい富高小学校6年生による課外授業・新日向市駅舎大屋根見学会の様子です。
レポーターは、宮崎県土木部都市計画課・大崎雅彦さんです。
それでは、レポート第2弾ということで、今回は、未来の日向市を担う子供たちへの企画「富高小学校まちづくり課外授業大屋根見学会」の報告です。
この課外授業は、子供たちに新しい日向市駅が出来上がっていく実際の現場をリアルタイムで見て、愛着を深めてもらい、自分たちの暮らしていく日向市のまちづくりに興味を持ち参加してもらいたいという願いを込めて開催しました。
実は、日向では、富高小学校で過去2回まちづくり課外授業を開催しています。
第1回目は、平成14年10月、篠原修・内藤廣両教授(東京大学大学院)を講師に迎え、日向のまちづくりについて考えました。
第2回目は、平成16年10月からデザイナーの南雲勝志さん・若杉浩一さん・千代田健一さんを講師に迎えて開催された長編ものの「移動式夢空間」でした。なんと、この課外授業で製作された「移動式夢空間」は、グッドデザイン賞まで授賞しているんですよね。
前回までに比べると、ミニ課外授業ですけれども今回が第3回目になります。
今回は、6年生3クラス104名を対象に駅東口から実際の現場や模型を見ながらの説明と質問タイムという構成で行いました。
14:45くらいに現場に徒歩で来た子供たち、最初は暑さ(29℃)にうなだれていましたが、講師陣の説明を聞いているうちに興味津々になっていくのが見て取れました。
まず、最初に講師陣を紹介します。
日向市の照明・ファニュチャー関係のデザインを担当し、前回「移動式夢空間」の講師もしていただいたデザイナーの南雲勝志さん、日向市駅周辺の設計デザインを担当されている都市設計家の小野寺康さん、駅舎関係の施工を担当しています㈱九鉄工業の山口さんです。
大人になっても忘れないで覚えていて欲しい・・・・・
冒頭の南雲さん・小野寺さんの話の中で、
「移動式夢空間って知ってる?
という話がありました。
今日は、みんなの夢空間となる『日向市駅』の話です。
大人になっても忘れないで覚えていて欲しい。」
「駅の周りには、これから公園などができてきます。
みんながお父さん、お母さんになったときに、
今日の話を聞いたことは自慢できると思います。楽しんでいきましょう。」
スタッフみんなの想いをそのままに伝えてくれました。
さすがのお二人です。鉄道高架を日向で行うことは、この先無いと考えていいでしょう。また、日向市駅が建て替わるということも、今回見学に訪れた子供たちが生きている間には天災でもない限り考えられません。駅やまちが生まれ変わるということは、とても大きなプロジェクトであり、まちづくりを進めるなかで非常に大きな事件です。
子供たちには、今このまちで起こっていることが日常の出来事のように感じているのかもしれませんが、やがて意味を理解し、想い出す日が来ると思います。
今、出来上がろうとしているものは、まさに市民の夢空間なのです。
この夢空間が旅立つ人を見送り、そして、帰ってくる人を出迎え、彼らの人生の中で出会いや別れというドラマの舞台にもなるでしょう。
そう考えるとワクワクしてしまうのは、私だけではないと思います。このプロジェクトに関わってきた人達が全力投球している理由の一つにあげられると思います。
お二人の語った「大人になっても覚えていて欲しい。」ということは、この駅に愛着を持ち、使っていって欲しい、まちづくりを真剣に考えている人たちの意思を受け継いで、次世代、また次の世代へと継承して欲しいという私たちの願いとも言える一言でした。
駅のホームは、美術館?
説明の方は、㈱九鉄工業の山口さんからの工事現場の説明からはじまりました。駅部の工事だけでも、現在までに延べ9500人位の人間が仕事をしてきたことや1/3スケールの模型で大屋根の構造を説明した後に、実際、防風スクリーンをクレーンで設置する様子を見てもらいました。高さ60mの150tクレーンでの作業風景に子供たちは総立ちです。防風スクリーンの窓枠を額縁に例えて、「完成して実際ホームにあがると、日向市の景色が額縁から見えますよ。出来上がったら絶対のぞいて見てくださいね。」と語る山口さんの感性には頭が下がります。
この駅は、「森林文化」と「黒潮文化」の交流地点。ホーム上からは東に細島港、西に日本最大の円墳富高古墳へのビスタが素晴らしいんですよ。
皆さんも、是非、額に入った日向市の景色を見に来てください。
きっと、来て良かったと思えますから。
日向市駅のホームは、すばらしい景色の飾ってある美術館でもあります。
駅前広場が中心市街に活力をくれる
次に、小野寺さんから駅周辺の完成予想模型を使って、将来のまちがどう変わるのかの説明です。模型を使っての説明ですので、子供たちには、非常にわかりやすかったみたいです。西口に駅広と一体となって整備される交流広場の説明には、子供たちも釘付けです。
「駅のすぐ横に公園があるのは、全国でもめずらしいんだよ。出来上がったらみんなで好きなように使ってたくさん遊んでください。」と説明。
子供たちも今から楽しみになったみたいです。
交流広場は、平成19年度末くらいの完成を予定していますので、みんなが中学2年生にあがり、今よりお兄さん、お姉さんになった頃位かな?
イベントを駅前で行えるようにして活性化を図れるよう、駅の高架下と公園が一体的な空間として使用できることも日向のまちづくりの特徴です。
日向のイメージカラーは馬ヶ背ブルー
南雲さんからは、まちに設置されるサインの説明。日向市で設置されるサインは、ブルーを基調としていますが、「空の青は、全国同じですけど、日向市の観光名所である馬ヶ背の海の色をイメージした深い青を採用したんだよ。」というデザインへのこだわりを説明。このサイン写真ように実際のサンプルを3パターン製作して駅広委員会で吟味しています。使う青にもホントこだわってもらいました。(ちなみに一番左を採用)子供たちもまじまじと馬ヶ背の海の色を見たことは無かったみたいですけれども・・・・・。
侍ブルーは残念でしたが、今度は、馬ヶ背ブルーが日向のイメージカラーとして活躍します。
怒涛の質問ラッシュ
3人の専門家からの説明は、非常にわかりやすく子供たちの目線で話をしてもらえました。駅のホームに実際に上がってもらうと良かったのですが、現場は12月の開業に向けて工事もあわただしく危険なため、こればっかりはできませんでした。完成までのお楽しみということで、カンベンしてもらいました。
10分間の休憩(給水タイム)後、質問タイムです。富高小学校の先生が「質問のある人!」というと、いっせいに「ハイ、ハイ!」と手が挙がり怒涛の質問攻めです。質問には、講師陣、行政、先生、総出演で回答しました。「駅は、いつできるの?」「コンクリートは、何トン使っているの?」「駅はどれくらい広いの?」等の質問、「電車は、どうやって橋の上にあがるの?」「電車に乗るお金は値上がりするの?」というような子供らしい質問(ちなみに「電車の料金はかわりません。」との答えに、富小の先生から「中学校になったら大人料金になるから倍になる。」と指摘されました。)がきました。終盤には、「駅を高架して何が良くなりますか?」「この駅ができたらどんな使い方をして欲しいですか?」というこちらが一番伝えたい質問も飛び出しました。こういった質問が出ると今回の課外授業をやって良かったなと充実感も味わわせてもらいました。
最後は、この日のために準備したオリジナル缶バッチを子供たち全員にプレゼントしました。「日向でのまちづくりイベント=レアもの缶バッチ」の方程式が最近成り立ちつつあります。
明るく元気のいい子供たちのおかげでほのぼのとしたまちづくり課外授業になりました。富高小学校の子供たちの純粋な目をみていると、日向の将来が楽しみになりました。この日のことが、子供たちの記憶の片隅に残って、将来まちづくりを真剣に考え参加してもらえることを願います。
最後に、
「本日の課外授業に参加しましたみんなの日向まちづくりに対する気持ちとかけて、当日の晴れ渡る日向の空と解く。」・・・・・・・・・・その心は、「一点のくもりもなし。」ということで、お粗末な締めくくりとなりましたが、報告させていただきます。
以上、県都市計画課の大崎でした。
・大崎さんからの心温まるレポートでした。ありがとうございました。
「月刊ひゅうが」では、管理人だけでなく、地元の皆さんにリアルタイムで現地レポートをお願いしようと考えています。宜しくお願いします!
・ 皆さんの感想をBBSへ是非、お寄せください。特に、ナグモさん、オノデラさん、当日の感想をお聞かせください!!
・ 次回は、いよいよ本プロジェクトのリーダーである篠原 修・政策研究大学院大学教授による現地視察の模様をレポートしたいと思います。お楽しみに!!

コメント
大崎記者さま
ご苦労様です。良いですねぇ、この記事。大崎さん、この調子でどんどん記事書いて下さい。
長すぎず、ポイントはきちんと収まっていて、さわやかです。今後も期待しています。
しかし、この日は東京は梅雨だったのに日向は夏のような暑さ、写真を見て改めて思い出しました。小野寺さんの一言も・・・
投稿者: ナグモ | 2006年06月27日 10:10
いいレポートを読ませて頂きました。天気が良かったせいか、写真もすごくキレイです。これからどんどん盛り上がっていくといいですね。
投稿者: 阪野 | 2006年06月27日 18:23
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投稿者: payday loan | 2010年06月29日 00:16
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