2006年06月の記事

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2006年06月26日

トピックス・最新の日向市駅建設現場
(2006年6月19日・22日 撮影)

前回(6/3)から大屋根梁材が架かり、駅部天井も取り付けられました。

現在は仮囲いで覆われ、駅舎側面のガラス取付工事が進んでいます。

06年06月22日 日向駅建設現場1 06年06月22日 日向駅建設現場1 06年06月22日 日向駅建設現場1 06年06月22日 日向駅建設現場1

(写真提供:宮崎県土木部都市計画課・大崎雅彦氏 撮影日:右下は6月22日、その他は6月19日)

第2弾・富高小学校課外授業 駅舎見学会

平成18年6月19日(月)晴天

「月刊ひゅうが」現場レポート第2弾は、日向市ふれあい富高小学校6年生による課外授業・新日向市駅舎大屋根見学会の様子です。
レポーターは、宮崎県土木部都市計画課・大崎雅彦さんです。

それでは、レポート第2弾ということで、今回は、未来の日向市を担う子供たちへの企画「富高小学校まちづくり課外授業大屋根見学会」の報告です。

見学会写真01

この課外授業は、子供たちに新しい日向市駅が出来上がっていく実際の現場をリアルタイムで見て、愛着を深めてもらい、自分たちの暮らしていく日向市のまちづくりに興味を持ち参加してもらいたいという願いを込めて開催しました。

実は、日向では、富高小学校で過去2回まちづくり課外授業を開催しています。

第1回目は、平成14年10月、篠原修・内藤廣両教授(東京大学大学院)を講師に迎え、日向のまちづくりについて考えました。

第2回目は、平成16年10月からデザイナーの南雲勝志さん・若杉浩一さん・千代田健一さんを講師に迎えて開催された長編ものの「移動式夢空間」でした。なんと、この課外授業で製作された「移動式夢空間」は、グッドデザイン賞まで授賞しているんですよね。

前回までに比べると、ミニ課外授業ですけれども今回が第3回目になります。

今回は、6年生3クラス104名を対象に駅東口から実際の現場や模型を見ながらの説明と質問タイムという構成で行いました。

14:45くらいに現場に徒歩で来た子供たち、最初は暑さ(29℃)にうなだれていましたが、講師陣の説明を聞いているうちに興味津々になっていくのが見て取れました。

まず、最初に講師陣を紹介します。
日向市の照明・ファニュチャー関係のデザインを担当し、前回「移動式夢空間」の講師もしていただいたデザイナーの南雲勝志さん、日向市駅周辺の設計デザインを担当されている都市設計家の小野寺康さん、駅舎関係の施工を担当しています㈱九鉄工業の山口さんです。

大人になっても忘れないで覚えていて欲しい・・・・・

冒頭の南雲さん・小野寺さんの話の中で、 「移動式夢空間って知ってる?
今日は、みんなの夢空間となる『日向市駅』の話です。
大人になっても忘れないで覚えていて欲しい。」
「駅の周りには、これから公園などができてきます。
みんながお父さん、お母さんになったときに、
今日の話を聞いたことは自慢できると思います。楽しんでいきましょう。」
という話がありました。

見学会写真02 見学会写真03

スタッフみんなの想いをそのままに伝えてくれました。

さすがのお二人です。鉄道高架を日向で行うことは、この先無いと考えていいでしょう。また、日向市駅が建て替わるということも、今回見学に訪れた子供たちが生きている間には天災でもない限り考えられません。駅やまちが生まれ変わるということは、とても大きなプロジェクトであり、まちづくりを進めるなかで非常に大きな事件です。

子供たちには、今このまちで起こっていることが日常の出来事のように感じているのかもしれませんが、やがて意味を理解し、想い出す日が来ると思います。

今、出来上がろうとしているものは、まさに市民の夢空間なのです。

この夢空間が旅立つ人を見送り、そして、帰ってくる人を出迎え、彼らの人生の中で出会いや別れというドラマの舞台にもなるでしょう。

そう考えるとワクワクしてしまうのは、私だけではないと思います。このプロジェクトに関わってきた人達が全力投球している理由の一つにあげられると思います。

お二人の語った「大人になっても覚えていて欲しい。」ということは、この駅に愛着を持ち、使っていって欲しい、まちづくりを真剣に考えている人たちの意思を受け継いで、次世代、また次の世代へと継承して欲しいという私たちの願いとも言える一言でした。

見学会写真04
駅のホームは、美術館?

説明の方は、㈱九鉄工業の山口さんからの工事現場の説明からはじまりました。駅部の工事だけでも、現在までに延べ9500人位の人間が仕事をしてきたことや1/3スケールの模型で大屋根の構造を説明した後に、実際、防風スクリーンをクレーンで設置する様子を見てもらいました。高さ60mの150tクレーンでの作業風景に子供たちは総立ちです。防風スクリーンの窓枠を額縁に例えて、「完成して実際ホームにあがると、日向市の景色が額縁から見えますよ。出来上がったら絶対のぞいて見てくださいね。」と語る山口さんの感性には頭が下がります。

この駅は、「森林文化」と「黒潮文化」の交流地点。ホーム上からは東に細島港、西に日本最大の円墳富高古墳へのビスタが素晴らしいんですよ。

皆さんも、是非、額に入った日向市の景色を見に来てください。

きっと、来て良かったと思えますから。

日向市駅のホームは、すばらしい景色の飾ってある美術館でもあります。

見学会写真05
駅前広場が中心市街に活力をくれる

次に、小野寺さんから駅周辺の完成予想模型を使って、将来のまちがどう変わるのかの説明です。模型を使っての説明ですので、子供たちには、非常にわかりやすかったみたいです。西口に駅広と一体となって整備される交流広場の説明には、子供たちも釘付けです。

「駅のすぐ横に公園があるのは、全国でもめずらしいんだよ。出来上がったらみんなで好きなように使ってたくさん遊んでください。」と説明。

子供たちも今から楽しみになったみたいです。

交流広場は、平成19年度末くらいの完成を予定していますので、みんなが中学2年生にあがり、今よりお兄さん、お姉さんになった頃位かな?

イベントを駅前で行えるようにして活性化を図れるよう、駅の高架下と公園が一体的な空間として使用できることも日向のまちづくりの特徴です。

見学会写真06 見学会写真07
日向のイメージカラーは馬ヶ背ブルー

南雲さんからは、まちに設置されるサインの説明。日向市で設置されるサインは、ブルーを基調としていますが、「空の青は、全国同じですけど、日向市の観光名所である馬ヶ背の海の色をイメージした深い青を採用したんだよ。」というデザインへのこだわりを説明。このサイン写真ように実際のサンプルを3パターン製作して駅広委員会で吟味しています。使う青にもホントこだわってもらいました。(ちなみに一番左を採用)子供たちもまじまじと馬ヶ背の海の色を見たことは無かったみたいですけれども・・・・・。

侍ブルーは残念でしたが、今度は、馬ヶ背ブルーが日向のイメージカラーとして活躍します。

見学会写真08 見学会写真09
怒涛の質問ラッシュ

3人の専門家からの説明は、非常にわかりやすく子供たちの目線で話をしてもらえました。駅のホームに実際に上がってもらうと良かったのですが、現場は12月の開業に向けて工事もあわただしく危険なため、こればっかりはできませんでした。完成までのお楽しみということで、カンベンしてもらいました。

10分間の休憩(給水タイム)後、質問タイムです。富高小学校の先生が「質問のある人!」というと、いっせいに「ハイ、ハイ!」と手が挙がり怒涛の質問攻めです。質問には、講師陣、行政、先生、総出演で回答しました。「駅は、いつできるの?」「コンクリートは、何トン使っているの?」「駅はどれくらい広いの?」等の質問、「電車は、どうやって橋の上にあがるの?」「電車に乗るお金は値上がりするの?」というような子供らしい質問(ちなみに「電車の料金はかわりません。」との答えに、富小の先生から「中学校になったら大人料金になるから倍になる。」と指摘されました。)がきました。終盤には、「駅を高架して何が良くなりますか?」「この駅ができたらどんな使い方をして欲しいですか?」というこちらが一番伝えたい質問も飛び出しました。こういった質問が出ると今回の課外授業をやって良かったなと充実感も味わわせてもらいました。

見学会写真10 見学会写真11

最後は、この日のために準備したオリジナル缶バッチを子供たち全員にプレゼントしました。「日向でのまちづくりイベント=レアもの缶バッチ」の方程式が最近成り立ちつつあります。

レアもの缶バッチ

明るく元気のいい子供たちのおかげでほのぼのとしたまちづくり課外授業になりました。富高小学校の子供たちの純粋な目をみていると、日向の将来が楽しみになりました。この日のことが、子供たちの記憶の片隅に残って、将来まちづくりを真剣に考え参加してもらえることを願います。

最後に、
「本日の課外授業に参加しましたみんなの日向まちづくりに対する気持ちとかけて、当日の晴れ渡る日向の空と解く。」・・・・・・・・・・その心は、「一点のくもりもなし。」ということで、お粗末な締めくくりとなりましたが、報告させていただきます。

以上、県都市計画課の大崎でした。


・大崎さんからの心温まるレポートでした。ありがとうございました。
「月刊ひゅうが」では、管理人だけでなく、地元の皆さんにリアルタイムで現地レポートをお願いしようと考えています。宜しくお願いします!

・ 皆さんの感想をBBSへ是非、お寄せください。特に、ナグモさん、オノデラさん、当日の感想をお聞かせください!!

・ 次回は、いよいよ本プロジェクトのリーダーである篠原 修・政策研究大学院大学教授による現地視察の模様をレポートしたいと思います。お楽しみに!!

2006年06月20日

第1弾 「新日向市駅舎見学ツアー・レポート」

平成18年6月3日(土)晴れ

・ 「月刊ひゅうが」の現場レポート第一弾は、今年12月に開業予定となっているJR日豊本線日向市駅で現在進められている新駅舎建設工事の様子を広く市民・県民の皆さんに知ってもらおうと企画された「新日向市駅舎見学ツアー」の報告です。
(この見学会レポートは、「南のスギダラ」でも報告されていますので、併せて是非お読みください。)

・ 見学ツアーは、晴天にも恵まれ、82名の参加者のもと開催されました。市が募集した見学ツアーには、お年寄りから子供さんまでの幅広い方々が参加され、参加者には、「駅舎パンフレット-日向市駅のデザイン-」と「見学ツアー・缶バッジ(内藤廣建築設計事務所・川村宣元副所長さんデザイン)」が記念品として配布されました。実はこの2つの記念品は、本見学ツアーのために急遽製作が決まり、突貫工事で仕上げられたレア・アイテムなのです。
見学ツアーは2班に分かれ、約2時間の行程となりました。

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1) 日向市役所前集合→集成材製作加工工場へ(9:30~10:00)

・土曜朝、日向市市役所前に集合、班毎にバス2台へ便乗し、駅舎大屋根の部材を製作・加工している東郷町の宮崎ウッドテクノ(株)工場へ向かいました。工場までの移動時間に、大屋根部材の製作工程を説明するVTRが流されました。VTRは専門用語が多く、一般の方々にはちょっと分かりにくかったようです。でも皆さん、これから訪れる工場の様子に興味津々の様子です。

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2) 集成材製作加工工場見学(10:00~10:30)

工場内は、大きな作業場が4棟に分かれており、工場長さんから駅舎の大屋根に使用する梁材の制作・加工の過程を実際に見ながら説明を受けました。部材が駅舎のどこに用いられるのか、大きな部材は一見しただけでは、すぐに理解できません。しかし実際に杉材の香りや手ざわりを体感し、木の温もりにふれました。実は、駅舎大屋根に使用される梁材は,世界初の「変断面湾曲集成材」という新しい技術が採用されています。これは、日向市新駅の設計にあたって、地場産材(杉材)を活用するというテーマのもとに、宮崎県が中心となって木材利用の新しい可能性を研究した結果、生み出された新しい技術です。

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3)  集成材製作加工→日向市駅(10:30~11:00)

・ 工場見学を終えて、再びバスへ乗り込み、いよいよ日向市駅の建設現場へ向かいます。帰りの道中にはMRTで放送された「みやざ木の暮らし」スペシャル版のVTRが流れました。このVTRは、デザイナー・南雲勝志さんが中心となった「日本全国スギダラケ倶楽部」の宮崎での活動や日向市富高小学校の児童と行ったまちづくり課外授業の様子がまとめられたものです。今度は、参加者の皆さんも実際に大屋根の部材を実感した後で、身近な話題となり、駅舎への期待も高まってきました。

4) 日向市駅建設現場(11:00~11:30)

・ バスは日向市駅東口に到着し、現場に設置された1/5模型の前で、駅舎設計を担当した内藤廣建築設計事務所・川村宣元副所長さんから駅舎デザインの概要が説明されました。1/5模型とはいえ、現場での部材取り付けをチェックするために製作されたモノで、ちょっとした休憩場所ほどの大きさがあります。
この見学ツアーのために、工事工程を調整し、見学時に丁度、大屋根部材の取り付けが見られるようにして戴きました。先程、工場で手に触れた部材が国内でも数台という巨大なクレーンに吊り上げられ、新駅舎に取り付けられていく様子は圧巻です。参加者の皆さんにも印象深いシーンとなったようです。 続いて、川村さんより駅舎デザインの説明を受けました。スギ材の特性を活かして駅舎構造を検討した結果、このような形態になったこと、駅舎だけでなく、駅前周辺の模型によって、近い将来の日向の街の姿が示され、「山の文化」と「海の文化」の交流点として新駅が位置づけられたこと、駅舎と駅前広場・広場公園などが一体的にデザインされていることなどが説明され、参加者の方々も実際に自分たちの街の姿が見えてきて、少し興奮気味?で、次々と質問が上がります。「駅へはどうやって行けるの?」「WCはどこ?」「車で駅に来るにはどうしたら良いの?」「夜はどんな姿に見えるの?」とても身近な出来事として新日向市駅が感じられてきた様子でした。

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5) 「日向に暮らす皆さんが羨ましいです」

説明会の最後に川村さんが参加者の皆さんに語った言葉です。
「自分で設計していて変な言い方ですが、こんなすばらしい駅に毎日ふれられる日向の皆さんが羨ましいです。この駅を50年、100年たっても愛着を持って大切にして戴きたいと思います」。 見学ツアーは、こうして事故もなく無事終了しました。
1班だけ全員で記念写真をとりました(2班の皆さんごめんなさい!!)
見学会終了後、特別に関係者だけで新駅ホームに上がらせてもらいました。地上から見る姿とはまた異なり、また一部とはいえ、大屋根梁材の連続する新駅はすごい迫力です。6月中にはほぼ大屋根梁材がかかる予定とのことで、この後駅舎側面のガラス取り付け等のために外観には足場が架けられるそうです。
駅舎高架下も日向市駅の場合は、21mの3スパン空間が創られています。これも日本では初めての空間で、JR九州の協力のもとに実現したものです。この高架下空間も内部からみると非常に心地良い空間になりそうです。実は、この高架下の天井部分も地場のスギ材で仕上げられることになっています。しかもそのスギ材は、市民の皆さんから寄付を募り取り付けられる予定で、今秋頃には天井取り付けイベントも予定されています。そして駅舎開業後は、この高架下が駅東西を結びつけ、市民や来訪者の皆さんの交流空間として活用される予定です。

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日向市駅周辺の整備がここまで辿り着くのにほぼ10年の歳月がかかりました。計画初期からの担当である日向市の黒木正一部長さんと現在は宮崎土木事務所の井上課長さんが2人でしみじみと「ここまで来たなぁ!」と語っている様子を側で聞いていて、関係者の一人としても感慨深い一日でした。
 「月刊ひゅうが」では、今回のように新日向市駅開業までの様々な出来事をレポートし、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
(次回は、「富高小学校駅舎見学会レポート」の予定です。課外授業で子供たちの感性のすばらしさを教えてくれた富高小の皆さんが新日向市駅にどんな表情を見せてくれるのか、乞うご期待です!!)

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